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ニセモノの優しさ

正しさというメガネ

友人や家族と会う時は最近のことを報告しあったり

仕事・恋愛・結婚・子育ての話をする事が多い。

友人が恋愛が上手くいかないと泣いていれば

そんな男やめちゃえばいいのにって思ってたり

職場の人間関係で悩んでいれば

その子の代わりにイライラしてなんなのその人!

ってなっちゃうこともある。

親しい関係だとなおさら

自分の人生に起こった出来事のように過剰に反応して

熱心にアドバイスしたくなる。

「こうした方がいいよ」

「こうゆう人と付き合うべき」

みたいな自分の価値観を押し付けるようにね、

数年ぶりに高校から付き合いのある友人とランチに行った時

学生の時の話になって

わたしの強さが羨ましいときもあるし

少し気後れしちゃう時があったんだって言われて

わたしはすっかり忘れていたからびっくりした。

彼女は進学してから人間関係がガラリと変わって

当時わたしの言っていたことを思い出すことがあって

時間が経ってからわたしの言葉を理解できたと話してくれた。

覚えていてくれてうれしかったけど

当時正しいと思って彼女にアドバイスしたことが

少なからず友人の負担になってしまっていたことに申し訳なく思った。

どんなに相手を大切に想っていても

その人の苦しさを理解しきれないまま

角のある言葉や相手の気持ちを

決めつけるような伝え方を続けていたら

相手も自分も不幸にしてしまうこともあるんだな。

愛情の返し方

これまで出会ってきた大好きな友人達を思い出す。

その彼女達に共通することは

いつも笑顔で優しく話しかけてくれて

私に安心感を与えてくれたこと

自由奔放なわたしとは対照的に

落ち着いている友人が多かったなって思う。

勉強のできる子も多かったから

テスト前にノートを貸してくれたり

頭のいい子のシャーペンを使うと

テストでいい点数が取れるという謎のおまじないにも付き合ってくれて

誰かを否定するようなことは言わなかったし

一緒にいるのがとても楽だったのを思い出す

これからは友人や家族と話す時は

安心感を与える言葉を選ぶようにしよう。

彼女たちがそうしてくれたように、

「大丈夫」という言葉を意識して使うようにしている。

どんなことで悩んでいたとしても、

「大丈夫」という言葉は魔法のような言葉なんです。

みんなも自分の不安と闘っているんだとしたら

「がんばろう」は重いのかなって感じる。

正しさじゃなくて

思いやり優しさを

大切な人達にあげたい

それがホンモノの愛情だと思うから。