特別な自分になりたくて
ありのままのわたしより
誰かに気に入られることが大切で
気の利いた言葉を探して
誰に愛された時にだけ安心する。
「平凡な女」でいることは
ベージュ色の女になることだった。
「特別なわたし」になるための努力は
人生に痛みや辛さを引き寄せることになった。
・体重計
・SNSのいいねの数
・わたしよりも可愛い子
・わたしよりも好かれてる子
この基準でじぶんを見たとき
わたしは十分じゃないように感じて
「ダメなわたし」は隠しておかないといけなかった。
うまくやろうとするけど
思い通りに行かないことばかりで
嫉妬して、泣きわめいて、がっかりして、暗くなる。
鏡に映るわたしは
ビクビクして、不安そうで、疲れていて
何色にもなれないように感じた。
泣くだけ泣いた後に
・幸せそうな女性はどうしてるんだろう?
・どんなふうに人生を見てるの?
・どんなふうにじぶんを大切にしてるの?
・つらい時どうやって向き合ってるの?
ただただ、知りたい心が残っていたんだよね。
わたしの周りにも素敵だなって
思う子はいたけど素直に聞けなかった。
じぶんの中の弱さや苦しみは隠しておきたかったし
あの子が知っていて、わたしが気付けないことが
恥ずかしいと思ってたんだと思う。
たくさん寝て、好きな本を読んで、おいしいものを食べて
これまで信じてきたことを学び直すようになった。
そんなわたしが30代で見つけたことは
・何度でも選び直せること
・じぶんを拒否しないこと
・結果だけを求めて焦らないこと
・特別じゃないわたしを愛すること
分かってはいても
周りの目を気にしちゃうこともあるし
がんばったのに報われない時は泣いちゃうし
マイナスな考えに浸っちゃう日もあるけど
そんなじぶんを恥じることなく
許してあげてほしい。
平凡なわたしを大切に支えてあげてほしい。
わたしたちの心は
素直で、優しくて、カラフルなものだから。